WTI原油とは
WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエイト)は、米国テキサス州などで産出される原油の銘柄名です。ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で取引されるWTI原油先物の価格は、世界の原油価格の代表的な指標として使われています。価格は1バレル(約159リットル)あたりの米ドルで表されます。
基本データ
| 主な市場 | NYMEX(ニューヨーク・マーカンタイル取引所) |
|---|---|
| 単位 | 米ドル/バレル(1バレル=約159リットル) |
| 取引時間 | 平日はほぼ24時間。土日は休み |
| 注目される発表 | 米エネルギー情報局(EIA)の週間石油在庫統計(毎週水曜、日本時間の水曜深夜〜木曜未明) |
WTIとブレントの違い
| 銘柄 | 産地 | 主な取引所 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| WTI | 米国 | NYMEX | 米国の需給の影響を受けやすい |
| ブレント | 北海(英国沖) | ICE | 欧州・アフリカ・中東の取引の基準 |
2つの価格はほぼ同じ方向に動きますが、産地や輸送の事情によって数ドルの差があります。日本が輸入する原油の多くは中東産で、中東産原油の価格も世界の需給を映して、WTIやブレントとおおむね連動します。
原油価格が動く主な要因
- OPECプラスの生産方針:サウジアラビアやロシアなど主要産油国の減産・増産の決定が、価格を大きく動かします。
- 世界の景気:景気が良いと原油の需要が増え、価格が上がりやすくなります。
- 米国の在庫:毎週の在庫統計で在庫が予想より減っていれば、需要が強いとして価格が上がりやすくなります。
- 地政学リスク:中東など産油地域で紛争が起きると、供給不安から急騰することがあります。
生活や市場への影響
原油価格の上昇は、ガソリンや電気代、物流費などを通じて物価を押し上げます。資源の多くを輸入に頼る日本にとっては、原油高は貿易赤字の拡大を通じて円安の要因にもなります。株式市場では、石油・資源関連株には追い風、燃料費の負担が大きい航空・運輸業には逆風になりやすいとされます。